本日は、就活の筆記対策についてお伝えします。
民間企業の筆記試験が近年、公務員試験化している
以前は、「とりあえずSPIだけやっておけばOK」みたいな風潮がありましたが、近年では試験種類がだいぶ増え、かつ難化・複雑化してきましたので、SPIだけでは通過しづらいです。
全体の傾向としては、リクルート社のSPIだけではなく、日本SHL社のCAB、GAB。さらに玉手箱もその出題シェアを伸ばしています。
また、このような従来からある試験種の枠組みを超え、時事問題も踏まえ、企業独自で毎年作成する試験が増えているため、なかなか対策がしづらい現状があります。
参考程度ですが、
・外資やコンサル、総合商社等大手中心
企業独自テスト&GAB(言語と計数および性格テスト)。論理的思考力を問われるような、判断推理や数的推理といった、公務員試験の「数的処理」的な試験が多い
・IT、SE業界
CAB( 暗算・法則性・命令表・暗号と、性格テスト)が比較的多い
・大手メーカーや金融業界
玉手箱(言語、計数、英語、性格検査)とヒューマネージ社のTG-WEB(同左)が比較的多い
参考
SPIノートの会
http://www.spinote.jp/index.html
ワンキャリア
https://www.onecareer.jp/articles/234
全て把握するというのではなく、自分が志望する「業界の傾向」をおさえておいてください。就職支援会社がまとめた企業別ES出題内容や、筆記試験種類の一覧表は、各大学のキャリアセンター(就職課)の資料室にもあります。
筆記試験の非言語について、これまでは、速度や、損益計算、確率や集合といったSPIの基本だけおさえていれば応用がきいたのですが、このように公務員試験の教養試験の最大の肝である、「判断推理、数的推理、空間把握、資料解釈」といった、SPI試験から一歩踏み込んだ数的処理の範囲から出題され、ふるいにかける企業が増えてきました。
ということは、もともと公務員を目指し、数的処理の勉強をしていた方にとっては、今までの勉強を継続させながら、企業研究や自己PRなどの文章作成をすればよいので、この傾向はメリットですね。
一方、民間企業への就職一本で考えているほとんどの学生は、SPI試験だけやっていれば筆記試験は通過する、という考えは捨ててください。
公務員志望だから、民間企業志望だから、という線引きは無くなりつつあるので、いずれにせよ、早めに筆記試験の準備に着手しておくとよいです。