就職活動や転職活動のESに「あなたの欠点はどういうところですか?」と書かせる欄があるところも多いです。
面接で聞かれることもあるでしょう。
その回答例として、よくある悪いパターンをご紹介します。
よくある悪い回答例
(例1)
私は空気を読み過ぎる性格です。周りの気持ちを理解するのが得意なので、ついつい対立した意見に対して、一歩引いて客観的に様子をみてしまいます。
(例2)
私は何事も集中しすぎる傾向があります。集中すると周りがみえなくなってしまい、達成に向けてついつい、がむしゃらに動いてしまいます。
こういった表現、どこかで思い当たるふしはありませんか?
これらの何がいけないか?
どちらも、自分の長所を裏返して表現しているだけだからです。
欠点を聞かれているのに、無理やりアピールにつなげています。
それは採用担当が見飽きているケースなのです。
就活や転職活動のアドバイスをしている我々の実感値としても、せっかく欠点を聞かれるのに、アピール系で回答する人が本当に多いです。
ダメなマニュアルの読みすぎと思われてしまいます。
では、どうしたらいいか?
上記はどこかで読んだようなマニュアルにそった回答でした。
ここでの回答はシンプルで、本当に欠点だと思っていることをいえばいいだけです。
ただし、
・私はキレやすく、すぐに不機嫌になるため、人望が全くありません。そもそも人に興味がないですし・・・。
とか
・よく「不潔」といわれます。自分ではよくわからないのですが・・・。
では、話になりませんね(笑)。
面接は基本的にはアピールポイントを根拠付きで確認します。
でも、人間は完全無欠な存在ではありません。
働いていれば、良くない点や改善点もみえてくるものです。
だから、採用担当者は、応募者が欠点を客観的に把握できているか聞きたいのです。
例えば、
※これはマニュアルではないので自分で応用してください※
・私は、意地悪な性格です。人の反応を確かめたりするところがありまして・・・
・私は、人見知りなところがあります。初対面での雑談が苦手で困ることがあります・・・
と「欠点を欠点らしく表現する」ことをお勧めします。
自分を客観視できていて、正直に語る部分に面接官は興味をひかれるはずです。
その回答に対して、
「それなら、うちでは全然やっていけないね」と言われたら、そもそも、その企業では活躍可能性が低いのだから、落選したとしてもよかったととらえるべきでしょう。
嘘をつき通して入社しても本当に苦労しますので。
今回は、正直に伝えることの効用を書いたつもりです。
では、就職活動、がんばってください!
by 就活・転職アドバイザー :