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就職活動において、「新聞」はどのように活用すべきか?

投稿日:2019年8月13日 更新日:

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「就職する上で、新聞をとって勉強しようか迷っているのですか、どう思われますか?」

あなたが企業で働いている人で、学生からこのような質問を受けたら、どのように回答するでしょうか?

新聞を勧める人のロジック

就職活動すると、企業や社員との接点が増えるよね。

企業で働く社員は、情報収集のために新聞ぐらい読んでいるよ。そんなのは当たり前だよ。

話を合わせるためにも、日経の一面ぐらいは読んでおこうよ。

  

新聞を勧めない人のロジック

就職活動すると、企業や社員との接点が増えるよね。

働いている人は世の中の出来事に敏感だよ。最新のニュースぐらいは知っておくべきだな。

スマホにニュースアプリを入れて、情報収集しとけばいいんじゃない。

(ゲームやっている時間減らせば、見れるでしょ?)

  

   

 

このような感じでしょうか。

 

どちらも、「情報を収集するべき」とは言っていますね。

その手段が違うわけです。

目的と手段は、混同してはいけません。

 

例えば、OB訪問を目的にしてしまうダメな学生は、「何人に会った」とか「あの有名企業の先輩を知っている」ということ自体に価値を感じていて、実際には受かりません。典型的なOB訪問して満足するタイプです。

 

OB訪問を手段としてとらえている学生なら、「企業の社風を知る」「企業の強みや弱みを確認する」「先輩社員の志望動機を聞く」など、自分の選考につなげるためのアクションをしているはずです。

 

何事も目的(ゴールイメージ)をもって、やり抜くことが大事です。

新聞を読むということは情報収集の一つの手段であり、目的ではありません。

 

この時期になると、新聞の拡販(販売を増やすためのプロモーション)として、大手の新聞各社が就職に関するキャンペーンを開催しています。

特に、就職ナビを関連会社に持つ新聞社は、このような拡販に積極的なのはご存知と思います。

 

新聞の特性について

実は、新聞の朝刊は23時頃から刷り始めています。よって真夜中の情報は反映されにくいです。反映されにくいと書いたのは、例えば大手の新聞社であれば、版(原稿データ)を切り替えて、6回刷っているところもあるからです。

当然、遅く刷るほど、情報や構成が変わっていきます。夜中の地震や時差のある海外での事件、オリンピックやサッカー等の試合結果が出る場合は、できるだけ最新情報を載せようとしてがんばります。(新聞社の人は大変ですね)

 

そして、新聞社は複数の工場で刷ったものを、自宅まで届ける仕組みをもっています。例えば、朝日新聞社(本社:中央区築地)であれば、本社以外にも新聞を刷る輪転機の工場を持っています。

購読者に一番近い工場からトラックで各販売店(配達員が新聞を準備して配り始める拠点)に輸送し、新聞を配り始めるのです。この作業には時間がかかるため、朝に届ける新聞の記事は早めに確定させて刷り始める必要があります

 

一方、インターネットでは、情報はオンタイムに更新されていきます。

 ニュースアプリであれば、様々なメディアの情報をまとめて閲覧することも可能です。

 

新聞とネットでの情報収集を比較すると

・情報の更新頻度

・情報の網羅性(政治経済からエンタメまでの情報の幅)

については、新聞は一段おとるメディアになってしまいました。

 

また、

・関連情報を検索して調べる

のも有効です。

 

主体的に動けば動くほど、情報を収集できるのがネットのよいところです。

 

ですが、主体的に動かなければ情報は入ってきません。(受動メディアはTVやラジオですが、これも番組を選ぶとニュース情報はほとんど知らないままとなります)

 

誰でもアクセスできるのがネットの特性ではありますが、アクセス頻度は人によって違うため、情報感度の高い人がより情報をもち、そうでない人はほとんど知らないままであるという、情報格差は今後もっと進んでいくことになります。

 

新聞の未来、新聞の活用方法

スマートフォンの普及率が上昇し、ニュースアプリが当たり前になってきた時期から、一つの新聞をとって情報を取得する事の効率性は、落ちてきていると言わざるをえません。

 

課金制で、記事を有料としている新聞社もありますが、ネットによって情報源はいくらでも探せるので、その新聞社に課金する意味合いが限りなく低くなっています。

 

いま、

あえて新聞を読む必要はない

といっていいでしょう。

 

そもそも、あなたが会社訪問で会う20~30代のOB・OGは、ほとんど自分で新聞を購読していませんので、ご安心ください。(会社で読んでいる人も少なくなってきています)

 

ただし、特定の業界を目指す人には、学校の図書館等で、

専門紙を読んでみること

をお勧めします。業界の雰囲気や最新の情報を深く知ることもできます。

 

<日刊専門紙>

いろいろ検索してみましたが、こちらのポータルサイトが便利そうです。

知らない新聞がたくさんあることに驚くと思います。

専門誌・業界紙一覧

 

また、マスコミ志望者で、作文のネタを考えたりしたい人は、

日経MJ(マーケティング・ジャーナル)

を手に取ってみてもいいかもしれません。

 

あえて購読はしなくてもいいと思いますが、「最近、気になることは何?」とか「この流行っているサービスや商品についてどう思う?」と聞かれることの多い企業では、MJでインプットをしておくだけで、話のネタに困らなくはなると思います。

 

もちろん、新聞やネット以外からも情報は仕入れるべきです。

 

説明会で話された内容や先輩からの聞いた話、会社の雰囲気は自分の足で稼ぐべき情報です。

就活では、必ず目的と手段を整理して考え、効率よく情報を収集するようにしてください。

 

では、就職活動、がんばってください!

 

 by 就活・転職アドバイザー :

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アドバイザー 村岡 篤
大手広告代理店の元人事(採用担当)。現在は独立し、企業の採用支援等に従事のべ10,000人以上に対する面談実績。その人の魅力・武器を最大限に磨き上げ、転職・就活による学歴下克上多数、超難関職種(アナウンサー等)の内定実績多数。