日本企業の99%が中小企業であり、働く人の70%は中小企業に勤めているといわれます。就職活動や転職活動で、中小企業を目指すことは全然不自然ではありません。
とはいえ、99%もある企業からどう選んでいけばいいか、無名な会社同士をどう比較するのかは、非常にタフな作業となります。
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そこで、今回は、「中小企業の中から優良企業を見極める方法」について、簡単な3つのコツをご紹介しましょう。
「中小企業の中から優良企業を見極める方法」
1.経営者に注目してみる
中小企業は、経営者が全てといっても過言ではありません。特に、トップである社長の言動に共感できるかは、働くうえで非常に大事なポイントとなります。
まずはこの人の側で働いてみたいか?をチェックしましょう。
中小企業では、経営者が企業説明会に参加していることも珍しくありません。できればファーストコンタクトや企業説明会で、そして、2回目以降は、対象企業内でと複数回会えるといいと思います。
社長は、この会社をこうしたい!社会をこういう風に変えていきたい!というビジョンを持っているものです。そのビジョンに共感できるか、そしてこの経営者と同じ会社で経験を積んでいきたいかをじっくり見極めましょう
2.固有の技術やノウハウに着目してみる
ニッチな領域でもいいから、そこで日本もしくは世界ナンバーワンの実績や高いシェアを占めているかどうかは、チェックしておきたいポイントです。
特許やライセンスを取得していることや特定の技術系人材が集中している会社の安定度はかなり高いといえるでしょう。
情報の取り方ですが、独自の製品やサービス名があれば「●● シェア」とか「●● 市場規模」という形でぜひ調べてみてください。
就活や転職活動は、社名にプラスして、こういった検索のひと手間を加えてみることで、得られる情報の精度が格段に変わっていきます。
3.財務的基盤に着目してみる
財務と聞くと、すぐ引いてしまう人もいるかと思いますが、損益計算書、財務諸表、キャッシュフロー計算書をそれぞれ分析する必要はありません。もちろん分析することのメリットもありますが、ほとんどの方には、そのような時間はないでしょう。
そこで、主要となる取引先を見てみるのです。これらの取引先に多様でメジャーな企業が多く含まれていれば、その会社は安定的な得意先に恵まれ、自社の安定度も高いといえます。
また、最低10年、できれば20年以上は続いている会社を絞ってみてはいかがでしょうか。社歴を積み重ねていれば当然、社会経済の影響、経営環境の変化、顧客の離反と新規開拓等、あらゆる危機を乗り越えているわけです。
長年の経営によって、現金などの自社の資産を蓄積している余力もあり、これは企業の安定度にもつながります。
「大事なのは、”企業を見る目”を養うこと」
中小企業は、「伸び悩んでいる会社」「大企業になれなかった会社」ではありません。製品やサービスによって市場規模が違う以上、適正サイズの規模であることもありえるのです。
中小企業は、大企業以上に千差万別ですが、大手にはないシステマティックな選考ではないところも魅力です。ぜひ、いろいろと受けてみることをお勧めします。
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