「企業が学校名を気にしているのは事実」
応募者多数で1万人以上の応募が集まるような企業では、学歴をみてESで絞るところが多いです。
また、説明会での予約の空き枠が大学ごとに違うといった学歴差別は存在します。予約時に、学校ごとの参加者数の調整が可能です。採用実績校を中心に予約可能枠を多めにとり、そうではない学校では予約数を絞っておくことは簡単なのです。
他にも、学校ごとに案内メールの時間を変えることで、予約自体に有利不利を発生させることもできます。ただし、今後も企業はこの事実を公表することはないでしょう。
特に定員割れしている大学の学生は、就職活動で厳しい戦いとなります。学力が全てではありませんが、特に書類では学力が出てしまいがちな部分があります。
採用担当の立場でみると、
・提出期限に間に合っていない(応募書類が遅れて届く)
・誤字脱字が多すぎる
・空白スペースが多く、400文字以内で記述すべきところに、100文字程度しか記述していない(やる気がない)
・送付書類の不備(証明写真が貼られていない等)
といったことは、定員割れしている大学でよく見受けられました。企業は定員割れしているぐらいなら、採用選考はしません。よって、これらの書類は、即落選となります。
「なぜ大学名を気にするのか?」
特に文系就職の場合、70%近くは営業職につきます。営業成績と学校名には、相関関係はないはずですが、なぜ企業はなぜ大学名を気にするのでしょうか?
そして、今に始まったことではなく、学歴差別についてはずっと続いていますね。 合理的でないしくみというものは、なかなか長続きしません。そう考えると、学歴差別にはそれなりの理由がありそうです。
偏差値の高い大学で見られる傾向としては、大きく3つの人材がいます。
世渡り上手なタイプ
効率よく物事を進めるのが得意なタイプで、何事もうまくポイントをおさえて仕事ができてしまう人。学生時代は、優等生からノートを借りて、試験前に短時間で勉強して単位を取り切ってきたタイプです。
このタイプは人付き合いも上手で、人間関係をうまく調整することに長けているため、営業職に向いている場合も多いです。
優等生タイプ
与えられたタスクに対して、真面目にこなすタイプです。決められたことに真面目に実行するので、企業にとっては頼もしく必要な存在です。また、この優等生タイプは、アウトプットにムラがなく安定感がある点も魅力です。
地頭のいいタイプ
一を聞いて十を知るようなタイプで、処理能力のキャパシティーが高い人です。
難解なことであっても、じっくり没頭して考えることができます。数字を扱うマーケティング部門やデータマイニング、統計処理などの複雑な数字を扱う仕事、ゼロから事業を立ち上げて同時並行的に様々な業務をこなし続けるような仕事に向いています。
企業が見ているのは、大学で難しい勉強をしてきたということではありません。しかし、偏差値の高い大学には、これらのタイプが多く含まれています。これらのタイプは、企業にとっての「活かしどころ」がある人材なので、偏差値の高い学校が優先されるのです。
採用は確率論です。
採用側の都合(面接官や会場の手配、費用や時間的理由)で全員の学生と会えないのならば、これらのタイプを優先するために、説明会やESで実績校を優先するのは合理的な判断となります。
偏差値が高い学生ばかり集めても、一律の人材ばかりでは採用する意味がないのではないか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば東大、京大であっても、体育会もいれば、留学生や帰国子女もいるし、人格や育ちもバラバラです。同じ大学であっても、それなりに多様性は担保されているものなのです。
採用では活躍できる人材の確保が大前提となりますので、大学ごとにバランスよく採用するのはナンセンスです。
では、学校名に自信のない方の戦い方はどうすべきか?
今後、当ブログでもふれていきたいとは思いますが、どうしていいかわからない方は是非我々まで、ご相談ください。