内定率の実態
この時期になると、選考が進み、良くも悪くも結果が出ます。
第一志望、あるいは第一志望群として進めてきた企業から内定を得たり、逆に祈られたり、サイレントだったり。
周りを見れば、第一志望から内定もらった、就活終わり!!という声も聞こえてくるかもしれません。
しかし、内定は当面のゴールではありますが、大切なのはその先の長い社会人人生です。
早く決まればいいというわけでも無ければ、人と比べて一喜一憂するものでもありません。
自分の人生に関わる問題ですから、周りは気にしないでください。
今時点の「内定率は76%」というニュースも流れていますが、その割合が高くなるのは当然です。
なぜなら、インタビューやアンケートに回答するくらいですから、時間や心や現状に余裕がある人、つまり内定を得ている人しかアンケートには回答しないからです。実態としては、約半数どころか、おそらく10%前後かと思います。
しかし、大事なことはそのような表面的な数値ではありません。繰り返しますが、周りの内定率が何パーセントであろうと関係ありません。
就職活動は、あなたの人生と真剣に向き合い、歩む道を決める取り組みです。
ですので、あえて周りを見渡して自分を相対化して一喜一憂する意味がありません。
相対的なものではなく、自分自身のための活動なのですから。
とりわけ、女子学生は、これまで総合職メインで受けていたマインドから切り替えて一般職で活動している方も少なくないですし、もともと一般職狙いの学生は、これからが本番です。
また、男子学生に関しても、第一志望から祈られたからと言って落ち込む必要はありません(その日や次の日は引きずる気持ちは分かりますが・・)。
今まで応募してきた企業は、おそらく誰もが知っている「超」大手企業。日本の企業の0.1%の企業を狙っていたわけですから、もちろん全員が入社できるわけありません。
非常に厳しい戦いであったことは、これまでを振り返った実感値としてあるかと思います。
それらの経験が全てプラスとなり、糧となり、経験として、今のあなたが形成されています。そう、着実に前進しているし、成長しているのです。
また、企業目線から申しますと、0.1%の企業しか見ていなかった就活生が、ようやく99.9%の企業に目を向けてくれるようになる。
ようやく、自社にも興味を持って応募してくれるようになる。というマインドになっています。
第一次募集で完全に採用活動を終えることができる企業は、全体の0.1%ですから、これから出てくる企業の求人は、皆さんが卒業する来年の3月まで継続します。
もちろん、出来るだけ早く終えたい、7月、8月にリクルートスーツは着ていたくないとう気持ちもあるでしょう。
大丈夫です、改善しながら継続していれば必ず決まりますので。
企業の採用活動も、
・超大手企業・・・6月前半に確保しきれなかった学生の二次募集
・準大手や中堅企業・・・二次募集か、これから初めて行う一次募集
・優良中小企業・・・これから初めて行う一次募集
となるわけです。
では、今後の戦略として、今まで通りで、リクナビやマイナビを利用した就活スタイルでよいのかというと、良いのですが、視野が狭いです。
結論的には、これまで通り、就活サイトは利用しながら業界の準大手、中堅・中小企業まですそ野を広げつつ、大学のキャリアセンターの求人を利用してください。
大学に集まる求人に注目せよ
・ターゲット大学に選定された前提で送っているので積極採用
・他校には出していない、非公開求人も多数含まれている
・選考フローが若干短縮されるケースも少なくない
これまで、過去のOB・OG の採用実績、そして、入社後の活躍を見て、その企業の人事や社長は、是非その大学から継続的に採用したいと考えている企業が求人票を大学のキャリアセンターへ送って来ています。
大学のキャリアセンターも、日々、企業が大学へ訪問して求人票を置いていくので、双方のマッチング度合は過去の経験則から見ても、高いのです。
今まで一度も足を踏み入れていなかった方も、あなたの学費で運営されているのですから、大学のキャリアセンターをフル活用して視野を広げてください。
あなたが気づかなった別の側面=良いところや強み、能力が、これまで見ていた業界と全く違う業界で突然ハマって、すんなり就活を終えるケースもたくさんあります。
自分だけのファイトスタイルに固執することなく、いったん就活のスピードや戦略を練り直す意味でも、第三者の大人からの客観的なアドバイスを受けてみると可能性が広がります。
もちろん、我々就活・転職アドバイザーも、皆さんの就職活動が納得いく形で終えることができるまで、最後までしっかりサポートさせていただきます。
これからも、共に頑張りましょう。
あなたは必ず決まるので、大丈夫です。