これから転職活動をはじめる方に
今回は、初めて転職活動をする方向けの記事です。企業を受けるまえの応募段階までをみていきます。
転職活動者は、年間200万人をこえるといわれています。新卒での入社組が40万人超といわれるので、規模は5倍以上となります。
詳しい情報が知りたい方は、総務省統計局の資料が詳しいのでこちらをご覧ください。※当ブログは応募者のために存在しているので、人事向けの解説や分析はしません
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/
転職は就業期間中に行う
転職希望者の方は、
・就業中(会社や組織に所属している状態)
・離職中(会社や組織を退職している状態)
のいずれかと思われます。
よく聞かれる質問があります。
Q.「就業中ですが、いまの仕事が忙しいです。いったん離職してから転職活動を始めても問題ないでしょうか?」
これに対しては、相談者の事情にもよりますが、就業期間中の転職を勧めています。これは何故か?
理由1)経済的な理由
その大きな理由として「経済的な理由」があげられます。
・予定していたよりも転職活動がうまくいかない
・選考がおもったよりも長引いて、就業したいタイミングよりも後ろになりそう
・内定はもらったが、企業の都合で入社が3か月後になりそう
などの理由で、転職活動前に想定できなかったことも起こりえます。
そして、転職活動期間が無給である場合、経済的に困ってくると焦ってしまったり、妥協した転職活動になりがちです。このリスクを避けるためにも、なるべく就業中の転職活動をお勧めしています。
もちろん、離職すればたっぷり時間が使え、多くの企業を見聞き出来たりするメリットもありますが、不確かな内定を前提として離職してしまうのは避けたいものです。
理由2)説明の手間が生じる
離職者の方は「離職中」というだけで不利になることはありませんが、会社によっては、「なぜ離職してから、転職活動をしているのか?」について質問してくるところもあります。
人事は「この応募者は前の会社とモメて、辞めざるをえなかったんだな」とわかってしまう面接の場も経験しています。それに対して明確に回答する必要があります。
「ノルマが厳しくて一刻も早く退職したかった」「人間関係が嫌になった」「しばらく休みたかった」「なにか言いにくい問題があるのではないか」と思われる場合もありますので、応募者としては、前向きな理由、たとえば、「より貢献できる企業へのキャリアチェンジ」をわかりやすく伝える必要はあるでしょう。(この答え方については、相談者と話し合いのうえで話す内容を考えておいた方がベターですので、お悩みの方は弊社までご相談ください)
転職における企業選び
次に、「企業選び」ですが、
・大きなキャリアチェンジ(未経験の業界や職種への応募)
・小さなキャリアチェンジ(同業他社等への応募)
のどちらかを考えましょう。
将来のことですので選択肢を幅広く持って考えることも大事です。できるだけ自分の性格とフィットする業界や職種を探してみましょう。ただし、新卒採用や第二新卒でない限り、いままでの経験が応用不可能な業界・職種ではエントリーすること自体が厳しいところもあります。
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エントリーの手段
そして「エントリーの手段」の選定です。
おおきく3パターンあります。
①人材紹介会社(エージェント)の活用
②求人サイト(リクナビNEXTのようなサイト)やハローワークへの応募
③企業HPへの直接エントリー
①人材紹介会社(エージェント)の活用
ですが、登録しても損はありません。まずは「どんな企業からオファーがくるか」、「あなたにどんなことを期待していそうか」を知るのも手です。
エージェントはあくまでもビジネスとしてやっています。求人先の企業と内定をもらえそうな(合格率の高い)応募者とのマッチングが前提ですし、ビジネスである以上、効率を求めざるを得ない側面があります。
よって、応募者のキャリアというより、自社のビジネス都合で求人案件を紹介するケースもあると認識しておきましょう。(いわゆポジショントークが横行しているのも事実です)
また、通常、人材紹介者を使う企業は、内定後に紹介手数料(内定者年収の30~35%程度)を支払っています。この額は、決して安い額ではないため、紹介できそうな案件がなければ「おざなり」、紹介できそうな案件があれば「どんどん押し込んでくる(プレッシャーをかけてくる)」場合もあります。
使いどころを見極めて、エージェントとは付き合うべきと思います。
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「君は人材エージェント(紹介会社)を使うのかい?~人材紹介会社を使うメリット・デメリットとは~」
②求人サイト(リクナビNEXTのようなサイト)やハローワークへの応募
自社のHPで求人をかけても、ピンポイントで応募してくる人は少ないのが通常です。そこで企業はリクナビやマイナビ、ビズリーチといった求人サイトに登録して募集をかけています。人材紹介会社が扱っていないような求人情報があり、自分から業種や職種、経験で検索できるのが特徴です。
また、ハローワークでは、地域に根差した求人もあり、小規模の会社と出会いたい応募者の方にとっては意外と使い勝手はいいです。なかなか転職活動先が見当たらない方は、サイトをみてみましょう。
https://www.hellowork.go.jp/index.html
③企業HPへの直接エントリー
応募理由が明確であれば、ぜひ企業HPから応募してみてください。
企業側は、「わざわざ検索して応募してきてくれた、志望度が高い」と認識してくれます。特に応募者が少ない企業は歓迎してくれます。この企業HPでの求人情報は、掲出にお金がかかりません。
採用側としては気軽にあげられるメリットはありますが、積極的に採用したい対象者以外の応募もいったんは受け付けてしまうため、採用担当としては非常に手がかかってしまうのも事実です。よって、求人ニーズがあっても、企業HPにはあえて求人情報を載せず、求人サイトや人材紹介会社のみで告知する企業も一定数あります。
応募者としては、これらの特性をふまえて、この①~③を使い分け、もしくは組み合わせても問題ありません。
ただし、転職活動を本格的に開始すると忙しくなってしまいます。
ナビサイトも人材エージェントも登録しすぎるとDMやお知らせのメールをもらいすぎて、転職活動の効率が落ちてしまいますので、一気に登録するのではなく主要なところを使って、物足りなければ広げてみる方が効率はよくなります。
これらの応募手段をつかって、応募先を決めたら、筆記試験や履歴書、職務経歴書の準備に取り掛かっていくことになりますが、これについては、また記事を改めたいと思います。
今回、かなり基本的なところをご紹介しました。転職活動は、企業の中途社員の募集が不定期なところもあるため、「縁やタイミング」も重要です。採用は企業との個人のマッチングであるため、相性を考えながらじっくり取り掛かることをお勧めします。
お悩みの際は、ぜひ、当Webサイトのお問合せページよりご相談ください。転職活動は孤独なものですが、我々は求職者によりそった形でトータルにアドバイスしています。メールでのお問い合わせも受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
では、転職活動、がんばってください!