自己分析とは
就活を終えた先輩から自己分析やっておいた方がいいよと聞いている就活生は多いでしょう。また、転職活動をしている方も、自身の経験の棚卸し、知識・経験・能力をどのようにアピールするか考える際に、キーワードとなるのこの「自己分析」。そもそも自己分析とはどのような意味(行為)を指すのでしょうか。
解釈は分かれますが、簡単に言えば自己分析とは、
自身の長所や短所を把握し、自分に向いている(適した)業界や職種を把握すること
だと定義します。
よく、小学生からさかのぼって現在に至るまでの「自分史」を作ることを指南する就活本もありますが、あまり意味がありません。確かに、自分の過去の行動の振り返りや棚卸しは大切です。しかし、小学生までさかのぼる必要は無く、せめて中高時代からで結構です。
既卒の方であれば、入社後から現在に至るまでの出来事、経験を振り返り、目標にして取り組んできたことや、困難を乗り越えたことを棚卸ししてください。
結論的に、身もふたもない事を言いますが、この際、自己分析という言葉は忘れてください。
じゃあ、結局どうすればよいか。
簡単に言うと2つです。
自己分析のやり方①
1つは、
実践あるのみ。企業に応募し、ESを実際に書いて経験を積むこと
です。
興味がある業界や企業に応募して、エントリーシートを取得し、その内容に沿って、自己PR、頑張ったこと、志望動機を書いてください。
なにをどう書いたらよいのか分からないと思いますが、それでもまずは自分だけの力で、与えられた枠内を文字で埋め尽くしてください。だいたい、1つの項目は200字〜400字程度のものが多いです。
どのように書けばよいか。長文となってしまった文章の、どこをどう削ればかは、私たちプロのアドバイス集団にお任せください。
なぜなら、友達や先輩は、就活や転職の経験者であっても、「客観的視点を持ったプロ」ではないからです。ヘタに素人(失礼)に聞くよりは、そこはプロに相談した方が、時間が無い中、効率的に文章作成が進みます。
自己分析のやり方②
もう1つは、
積極的にインターンシップやOB・OG訪問、企業セミナーに出向き、社会を知ること
です。
なぜならば、自分を知ることは社会(業界・企業・職務・人)というフィルターを通さなければ見えてこないからです。
また、自ら外に向けて情報を得る作業は、その企業の社風を知ることにもつながり、入社後のミスマッチも防げます。
将来に向けて自分になにが向いていて、なにを実現したいかなど、たかが20数年間生きてきただけの人生経験の中で答えは出せませんし、時間がありません。自分だけで考えていても、ネガティヴな自分の短所しか思い浮かばずにやる気を無くしてしまいがちですから、机に向かって過去の自分に頭を悩ませる位なら、とっとと外に目を向け、足を使って積極的に情報を収集してください。
話を聞く相手は、実際に、働く社員の方からです。内定者ではなく、働く社員です。OB・OGなら、親身になってアドバイスをしてくれて、なお良いでしょう。
ただ、聞く側のあなたが丸腰で受け身であるなら意味はありません。HPやネットで徹底的に業界や企業について調べた上で疑問点を持つ。あるいは、自分の長所をこんな風に活かせるのではないか、この仕事ではこんな能力が要求されるのではないか、という仮説を立てる。
それら疑問や仮説が確かなものか、あるいは間違っているのか確認するつもりで社会人にぶつけてください。
ポイントは、
自分がしたいこと、よりも、自分ができること、という視点で話を聞いてみること
です。
真剣に調べて、真剣に質問するあなたに対して、回答を嫌がる社員に対しては、その方自身やその会社に自信が無いのでしょうから、他を当たってください。
もちろん、せっかく時間を作って話をしてくださった社員の方への敬意と感謝は忘れずに。
これだけです。
これから、「まずは自己分析しなきゃ」と思っている方は、机に向かうことも大切ですが、自己分析は、
1人で頭を悩ます内発的行動ではなく、外部に向けて社会のフィルターを通して自分を知る作業
なのです。
ですから、
・企業に応募しESを書いてみる
・プロの第三者に文章を見てもらう
・社会に向けフットワークよく行動する
ということを実践してみてください。
[…] 以前の記事自己分析の落とし穴と正しいやり方では、とにかく実践あるのみで、ESを書いて出してみることや、社会人と接点を持ち具体的に動くことで自己を知ることの大切さをお伝えしました。 […]
[…] 以前のブログ、自己分析の落とし穴と正しいやり方にも記載したように、自己分析することは、自分に問いかける内向的行動ではなく、働くを知る、社会を知ることで、自分自身の就業観や業務の理解を深める外発的行動であることをお伝えしました。 […]