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【必見】企業選びの視点

投稿日:2017年12月3日 更新日:

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企業選びの4つの視点

 

新卒や第二新卒、そして転職活動においても、どの企業を選び応募するかは、なかなか答えが出ないと難しい問いです。

 

企業ランキングは逆さに読む!?

『入ってしまえば勝ち!』のはずが、、、

 

でもご紹介しましたが、全ての人にとって理想的な企業は存在しません。

 

ある人にとってはとても居心地の良い会社でも、あなたにとってはブラック企業になってしまう可能性はありえます。また、ある人にはブラックであっても、あなたにとっては活躍できて実力を蓄えられる可能性もゼロではないのです。

 

では、大学選びのように、偏差値や立地等で分かりやすく決める指標があるわけではない「企業選び」とは、どのように進めていけばいいでしょうか。

 

そもそも我々は、就職活動や転職活動において、どういった点に魅力を感じているのでしょうか。人によって強弱がありますが、下記の4点が企業選びの視点となってきます。

 

 

① 経営ビジョン

企業が目指す方向は何だろう?

 

② 業種・仕事内容

どのような業態で、どのような仕事があるのか?

 

③ 人・風土

どのような社員がいてどういう社風なのか?

 

④ 待遇

どういう報酬(金銭的報酬と非金銭的報酬)があるか?

 

一つずつ解説します。

 

 

 

① 経営ビジョン

ですが、その企業や組織が目指す経営の方向性です。端的にいえば、どういう会社を目指しているのか?というものです。経営の方向性が明確で強みを存分に発揮している企業は、結果として売上や知名度が高い場合も多いでしょう。創業者がオーナーの場合は、その想いが「社是」や「使命」という形で明示されている場合もあります。

 

例えば、「グローバル・ニッチトップ企業を目指す」(注:ニッチな技術で世界市場を獲ろうとしている)とか、

「アジアでナンバーワンのネット通販におけるインターネットカンパニーになる」などです。

 

みなさんが普段使っているGoogleであれば、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命があります。https://www.google.com/intl/ja/about/company/

 

この経営ビジョンに共感した方は、応募の動機にもなってきます。

 

 

 

② 業種・仕事内容

知名度もこれに含まれます。これは一見わかりやすいのですが、業界や業種といっても幅広く、売上の上位と下位の企業では市場が異なる場合もあります。

 

仕事内容については、職種別採用をしている場合もありますが、日本では一定規模の会社になると(具体的には従業員が150名を超えたあたりから)異動を前提とした組織が増えてきます。

 

人生の多くの時間を費やすのが仕事です。どんな組織で何をやるのかについては、企業に魅力を感じる大きな要因となるのではないでしょうか。

 

 

 

 

③ 人・風土

どんな人が働き、どのような社風であるのか?という部分です。この社風という言葉ですが、わかりやすく言い換えると、「その組織において、ほとんどの人が当たり前だと考えていること」です。

 

日本は、特定の仕事に特化して職種別に採用しているところはまだまだ少ないです。希望の仕事に就けるかどうかは、特に新卒は運の要素も強いのです。

 

では、ある仕事にマッチしなかった場合や配属されなかった場合は、「腐るしかない」のでしょうか。

 

そうならないためには、働く企業がどのような風土かが重要なのです。社風が、自分の性格とマッチしていれば、多少やりたいことと異なった仕事であっても、配属希望がかなわなくても、きっと続けられます。続けていれば、チャンスが巡ってくることもありますし、自分の違う強みに気づけることもあるでしょう。

 

学生時代に、当初あまり興味がないサークルや部活であったとしても、なんだか居心地がよくて所属し続け、結果として面白さを見出し充実した学生生活を過ごせた方もいるのではないでしょうか。逆に、どんなに興味があっても、居心地がわるければ、継続することは困難ですよね。この目に見えない空気感が、社風です。

 

社風は仕事内容からも影響しますが、自分が働き続ける上では大事な要素です。

 

例えば、あなたは次のAとBのどちらが性格的にマッチしますか?

A.自分のなりのペースで働くスタイルが好き

B.他者と協働しながら働くスタイルが好き

 

では、次はどうですか?(CとDのどちらが性格的にマッチしますか?)

C.とにかく結果を重視するスタイルが好き

D.仕事におけるプロセスを重視するスタイルが好き

 

社風はなかなか変わらないものです。例えば、リクルートの代理店(求人媒体を販売することに特化した営業会社)では、営業マンは、一人でガンガン営業をかけ(新規を開拓し続け)、継続的に顧客フォローをしながら、毎週、毎月、毎クオーター(3か月)、そして年間の数値目標の達成に向かう仕事です。

 

達成した場合のやりがいはありますが、「ゆっくり成長していきたい」とか、「チームでワイワイ仕事をしたい」とか、「一人の孤独な時間が多いのは辛い」という方には長続きしない社風ともいえるでしょう。

 

メガバンク向きの性格はこれだ!

でもご紹介しましたが、メガバンクでの採用では、

・学習し続けることが得意な人

・ルールや手続きを重視し、例外を許容しない人

が好まれ、実際そういう性格の人がいる比率が高いです。

 

「一夜漬けで要領よくなんとかしてきた」とか、「とにかく一発逆転を狙いたい」とか、「徹底的に相手の気持ちに寄り添って仕事をしたいといった人情家」には、居心地がよくないとも言えます。

 

少なくとも、就職活動や転職活動で日本企業を受ける場合は、夢ややりたいことをいくらアツく語っても、異動し職種が変わるかもしれないことを前提においておいた方がよさそうです。

 

日本企業の採用では、就「職」活動ではなく、就「社」活動に近いのですから、企業の雰囲気や考え方(社風)が自分とマッチするかをみて、入社することが人生にとって有益であるといえます。

 

長くなりましたので、この社風については、また別の機会にご紹介しますね。

 

 

 

④ 待遇

ですが、これは金銭的報酬と非金銭的報酬があります。

 

金銭的報酬

新卒者は特には気にしない方もいると思いますが、業界や会社によって大きく違うので、『業界地図』などの書籍を参考に年収をチェックしてみるといいでしょう。

 

転職の動機に、「年収が上がらなそう」というのは、「人間関係がうまくいかない」と一緒で、よくある話です。

 

よく勘違いされがちですが、年収は、大変さとイコールではありません。実務が大変で労働時間が長くても、金銭的メリットが少ない場合もあります。長い目でみると、年収も重要なファクターです。(が、退職金やインセンティブによっても変化するので、簡単に整理しにくい部分でもあります)

 

なお、一般論として、業界上位の会社が金銭的な報酬は高い傾向があるのは間違いありません。弊社が個人から相談を受ける場合は、年収の考え方についてもアドバイスしておりますが、今回は割愛します。

 

非金銭的報酬

「入社して丸3年を経過したら異動希望を出せる」とか、「教育制度が整っていて海外に留学させてくれる」等、企業によって特色があり、差が出る部分です。

 

ただし、人事部や会社の方針で、変更する場合もありますので、あくまでも参考として覚えておきましょう。

 

 

 

以上みてきたように、

① 経営ビジョン・企業ブランド

② 業種・仕事内容

③ 人・風土

④ 待遇

という視点を忘れずに、企業をチェックしてみましょう。

 

もちろん、個人ごとに、どの視点をより重視しているかは違いがありますし、異なっていても問題ありません。

 

特に新卒者は、企業説明会やwebページ、インターンシップや採用選考、OB・OG訪問などでは、上記の視点をふまえてチェックしてみるといいでしょう。

 

マスコミ関係の志望者にありがちですが、②の業種や仕事内容に強く惹かれたまま、他の視点を欠いて就職活動をしてしまい、いざ入社してみたところ、アイデアをひたすら出し続けるために長時間労働になりがちな社風が全く合わなかったというケースもあるのです。出産などのライフイベントも想定して考える必要もあります。

 

自分の性格やライフスタイルとマッチするかどうかは、本当に重要です。

 

今回ご紹介した

③ 人・風土

については、またの機会に、より深く説明したいと思います。

 

ぜひ時間をかけて企業選びをしてみることをお勧めします。

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アドバイザー 村岡 篤
大手広告代理店の元人事(採用担当)。現在は独立し、企業の採用支援等に従事のべ10,000人以上に対する面談実績。その人の魅力・武器を最大限に磨き上げ、転職・就活による学歴下克上多数、超難関職種(アナウンサー等)の内定実績多数。