ところで、大学のキャリアセンターには行っていますか?大学に行っていても、キャリアセンターには足を運んでいない学生の方も多いのではないでしょうか。今日は、キャリセンの中身について語ります。
☆キャリセンのデメリット
いきなりですが、デメリットから紹介します。3つほどあげられますが、どれも「実はあまり〇〇について詳しくない」としています。
1.実はあまり就活に詳しくない
民間会社での経験を経て、中途で大学職員に転職してきた方、国家資格のキャリア・コンサルタントとして実績がある方もいらっしゃいますが、大学の就職も異動を前提としているところがほとんどです。
つまり、就活専任の職員ではないところがほとんどですので、場合によっては、異動してきたばかりの就活に詳しくない若手職員があなたを担当することもありえます。その場合は、残念ながら年齢が近い先輩以上の効果を面談で得にくいとは思います。
2.実はあまり企業に詳しくない
大学を就職先に選ぶくらいですから、一般的にいって保守的な方も多いです。ガツガツしていない方が多いため、学生が相談しやすい雰囲気づくり出来ているのは事実です。
しかし一方で、新卒当時の就活が公務員と大学職員との併願であったり、実体験としての自己の就活経験が豊富でない方も多いのが実態です。
ずばり、学生が希望する企業へ足を運んだことのない(そもそも自分が大学生の時は受けたことすらない)、キャリアセンターの職員も多いのが実際ではないでしょうか。
3.実はあまり採用にくわしくない
実際に、人事経験者で採用を担当していたとか、面接経験が豊富という方はわずかと思います。
「人事だったらこう考えるだろう」」という視点で、ESや面接のアドバイスを効果的に伝達できる方が多いとは思えません。
学生よりは当然詳しいのですが、ともすると具体性に欠ける無難なアドバイスをしてしまいがちとも思います。
☆活用メリットは?
次は活用意義についてです。
1.学生ごとに企業属性と学生の相性を知っている
希望的観測も含めてですが、過去の学生の内定先を見てきているため、業界や企業へのフィット感がわかる方は一定数いらっしゃいます。
「今年も彼は、昨年に●●企業に内定した△△くんっぽいな」ということはあります。これらの感覚にも近いキャリセン職員の肌感覚を有効活用すれば、本人が気づきもしなかった業界適性を提案できる可能性はあるでしょう。
「商社や食品メーカーばかり受けているけど、IT企業や医療機器を受けてみたらどう?」というような過去の経験を活用した実践的なアドバイスは学生にとってありがたいはずです。ここの感覚がすぐれている人は、学生にとっては大変頼りになる相談相手といえます。
2.OB・OG訪問紹介
個人情報保護法が施行される前は、企業ごとにOB・OGがいる企業の電話番号表といったものが存在したため、その電話番号の一覧を持っているキャリアセンターは強力な情報を持っていたと思われます。
残念ながら、今はそのような電話表はなくなっていますが、大学ごとにOBやOGの情報(メールアドレスなど)は保管しているはずです。
数に限りがあるため、相談してきた学生全員に教えることはありませんが、一部のOBやOGとは直接つながっているため、必要に応じてあなたに紹介してくれる可能性はあるでしょう。
※このスタンスは大学のキャリアセンターごとに違います
3.SPIや各種セミナーの開催
キャリアセンター主導の各種セミナーは、大変意味があります。特に学内セミナーは企業を知るチャンスです。
大学に足を運ぶ企業は、当然ですがその学校の生徒を採用する可能性がありますので、学校名だけでESで落とすようなこともありません。
SPIの準備など、キャリアセンターのプログラムは、真面目に活用すると有意義なプログラムだらけですので、積極的に活用しても損はありません。
今回は、大学生向けの記事でした。我々は、転職者にとってのキャリアセンターがないことに注目し、新卒はもちろん転職活動のアドバイスを行っていますので、お悩みの方は、ぜひ活用してください。