新卒採用において、金融業界、特に銀行の採用数は抜きんでています。
特に、銀行はメガバンクは多いです。
2016年4月入社数では、
「みずほフィナンシャルグループ」
「三井住友銀行」
「東京三菱UFJ銀行」
が、軒並み1000人以上の採用数となりました。
参考:就職四季報より(東洋経済社)
http://toyokeizai.net/articles/-/107978?page=3
なぜメガバンクは大量採用なのか?
ここで、採用数が多い企業の一般的特徴をあげます。
① 早期の離職者が多い(企業内人口ピラミッドを適正バランスにするために若年層を定期採用したい)
② 大量の退職者が見込まれる(定年退職や早期希望退職者が発生するために人材を補充したい)
③ 本社機能と販売機能を分けていない(職種ごとに会社を分けていないため一括採用する必要がある)
④ 業績が好調(大量の仕事があり人数を増やして業務を推進したい)
上記のうち、③はわかりにくいかもしれませんので、大手自動車メーカーとの違いで説明してみます。たとえば、トヨタ自動車ですが、トヨタでは販売エリアや車種によって、販売会社が異なります。http://toyota.jp/service/dealer/spt/top
「ネッツ」「トヨペット」「カローラ」といった会社が、各エリアやカテゴリー(販売車種)に分かれてそれぞれに採用しているのです。例えば、大阪エリアでは、大阪トヨペットという会社が、プリウスを販売しています。(実際は、1社の独占販売ではなく、様々な販売会社が存在します)
一方、メガバンクですが、全国に支店があり職種も多岐に渡りますが、歴史的に一括採用を行っています。規模の大小はあれ、全国の支店で同じサービスを提供していることや、過去、何度も統合や再編を繰り返してきたこともあり、一括採用を続けているのです。
よって、大手自動車メーカーでいうところの「販売機能」を別会社化しておらず、全て同じグループで一括採用することになり、このような大量の採用人数となっているのです。
ただし、採用人数が多いからといって、入社しやすいとは限りません。1,500人採用でも3万人の応募があれば、倍率は20倍(内定率5%台)となります。10人採用でも応募者が100人であれば、倍率は10倍(内定率10%台)なのです。
「採用数が多いから入社しやすいのではないか?」と考えずに、自分とマッチする企業選びをすることが重要です。金融業界(特に銀行)に好まれる資質、身に付けられる能力については、またの機会にご紹介したいと思います。
[…] そして、何故メガバンクは大量採用なのか?でも触れたように、 自動車メーカーであれば、車を売るという役割やメーカーの系列の販売会社となります。飲料会社であれば、商品は流通(スーパーマーケットやコンビニ)、自動販売機が売っています。電化製品は、直接企業の販売サイトで売っている以外は、家電量販店(ヤマダ電機やビックカメラ)で販売します。アーティストが制作した楽曲は、所属の音楽レーベルを通じて、iTunes等で販売されるのが一般的です。(ひと昔前はタワーレコードやHMVが主要な販売店でした) […]