就活生(新卒)も転職希望者(既卒)も必ず書くのが自己PR。
今回は、書類選考の通過率を高めるにはどうすればよいか考えていきたいと思います。
よくある大きな間違い2つ
(1)起承転結の「承と転」が抜け落ちている
『大きなかぶ』という童話をご存知でしょうか。
畑に種を蒔いた大きなかぶが育ち、いざ収穫の時に、おじいさん1人ではかぶを抜くことができなかった。そこで、おばあさんや、孫、犬や猫に助けてもらい、最後にようやくかぶが抜けたという話です。
皆さんの自己PRには、起承転結の「起」と「結」しか書かれていないことが多いです。
この童話例えると、
「大きなかぶがありました。皆で頑張った結果、大きなかぶが抜けました。」
極端に言えば、通過しない自己PRには、このような内容になってしまっているのです。
これでは、どのような創意工夫でかぶを抜いたのかが示されておらず、結果にたどり着くまでのプロセス、つまり起承転結の「承」と「転」が完全に抜け落ちています。
以下も、よくある間違いパターンです。
(2)概況説明型と成果強調型
〈概況説明型〉
導入や興味を持ったきっかけの説明が長い。また、自分が置かれている状況や、概況説明が長く(具体的行動に移るまでの前置き・前フリ)、そこで文字数を割かれてしまい、最も重要な行動の描写を省略して結果に結びつけて書いているパターン。
繰り返しになりますが、
人事が知りたいのは、概況ではなく「あなた独自の行動特性」です。
〈成果強調型〉
自慢話一辺倒で終始しており、苦労した様子が全く伺えないまま、成果ばかり強調しているパターン。
結果にこだわる、成果につなげるということはとても大切ですが、概況説明型同様、人事が知りたいのは、「あなた独自の行動特性」です。
導入・概況説明に結果や成果をつなげただけの歯抜け文章=プロセスがごっそり抜け落ちているなんてことにならぬよう、
その過程における苦境・壁をどのように乗り越えのか、
あなたの行動の特徴・特性を示してください。
では、どうすれば改善されるか?
◆WHAT(なにをした)より、HOW(どのように)取り組んだのかを書く
自己PRでは、あなたの性格・特徴・考えや行動の習慣やクセといった「行動特性」を伝えることがキーポイントになってきます。
「かぶを引っこ抜いた」、という事実だけ(WHAT=なにをした)ではなく、どのように(HOW)周囲に働きかけ、目の前の課題・問題を解決したのか。
目標を設定し、解決に向けどのように思考し、知恵を絞り、創意工夫をこらして、どんな手法・戦略で解決したのか。
最も大切な、
それら結果に至るまでのプロセスの描写=行動の側面を、より色濃く丁寧に説明してください。
〈起承転結の大まかな流れ〉
結論
↓
課題(ビフォー=かぶが抜けない)
↓
目標設定
↓
思考・行動(どのような工夫で?)
↓
結果(アフター=かぶが抜けた)
↓
成果
この流れを意識して、特に行動について詳細に記載してください。
上記は一例で、他にも注意すべき点はあります。
個別具体的なアドバイスや添削を希望の場合はお気軽にご相談ください。
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