営業職は種類がある!『向いてる営業』と『不向きな営業』がある!
世の中でもっとも就いている人が多く、そして誤解が多い職業、それが営業です。就職活動をする方にとって、営業とは全て売り込む、ノルマがあってつらい仕事というイメージがあるのではないでしょうか。
とはいえ、一律にとらえていいのでしょうか。実は営業といっても、様々な種類があり、それによって向いてる人・向いてない人も全く異なるのです。
営業の種類
トーク力を発揮して、自社の商品やサービスを売り込んでいく仕事もありますが、あらかじめ得意先が決まっており、誠実に取り組み対応することで売り上げを積み重ねる営業もあります。
一方、新規で飛び込み、商談のアポを取ってから商品やサービスを提案(プレゼン)し、受注後はフォローしてリピート顧客につなげていくような仕事も存在します。
営業担当があらかじめ決められた法人の得意先を担当し、年間を通じでその顧客管理やフォローが主となる場合もありますし、新規の個人顧客を開拓し続ける仕事もあります。
様々な業界の営業の仕事内容をみて、「どんな相手に」「どんな頻度で」「どんな商品やサービスを提案し」「どのような価格で売っているのか」をよくヒアリングしてみると、自分なりにできそうかどうか、チャレンジしたいかどうかが見えてくると思います。
特に、「どんな相手に」は注目しましょう。法人か個人か、既存顧客か新規顧客(またはその比率)かをみてみましょう。
商材による営業スタイルの違い
商材によっても営業のスタイルは異なります。
フェラーリ等の超高価格帯の車と一般的な大衆車で考えてみましょう。マラソンと短距離走では求められる筋力が違うのは実感としてわかると思います。前者は持久力、後者は瞬発力が求めれるように、自動車販売の営業シーンでも似て非なる部分が求められます。
フェラーリのように、3,000万円以上するような高級車では、当然ながら、ほとんどのオーナーは高所得者となります。こういったお客様は、移動手段としての車が欲しいというより、フェラーリが欲しいという顧客になります。
高級車を販売する営業マンであれば、できる限りの情報を提示し(例えば、エンジン音や内装のこだわり等)、お客様が自ら意思決定するよう相談に乗っていくことが重要です。徹底的に相談に乗ることが求められます。
毎月何台も売っていくような車でないからこその、丁寧で時間をかける接客が必要とされます。いわゆる売り込むような営業スタイルではビジネスは成立しません。
顧客の気持ちをとらえて、徹底的に情報開示していくサービス精神が求められます。
一方、例えば、トヨタのヴィッツや日産のマーチ、ホンダのフィットといった大衆車を購入する層は、ステイタスや趣味ではなく移動手段として購入します。
指名買い(この車種が欲しいと明確に指名して買うこと)ではなく、購入の際は、それぞれの価格や燃費などの経済的な視点で購入します。
車へのこだわりがそこまで高くない(そもそも詳しくない)お客様も多く、他のディーラーと商談を重ねてしまうと競合に決められてしまいます。
そこで営業マンは、ディスカウントや追加オプション(カーナビを付ける等)、顧客に対する経済的なメリットを提示して、なるべく早くクロージング(契約)に持ち込むスキルが求められます。
価格も100万円台であり、毎月何台も売り上げる必要があるので、商談件数を増やしていかなければなりません。NGでもドンドン次に行こうと気持ちを切り替えるのが得意で、その場でクロージングにもっていく折衝力が大事になるでしょう。
このように車のセールスでも、販売の現場では求められる能力に違いがあることが分かると思います。それぞれ逆の営業アプローチをすると、販売実績が落ちてしまうのが分かると思います。
共通する部分
共通するのは、営業という仕事は、仕事を自分のやり方で進めて結果を追求するプロセスがあるということでしょう。仕事によっては、インセンティブ(売上に応じた報酬体系)もあり、収入アップの機会にも恵まれています。
営業としての取り組み方次第では、非常にエキサイティングで面白い仕事であることであると思います。
今回みてきた対人折衝を必要とされる「営業」という仕事ですが、顧客によって(つまり業種によって)も、大きく役割が異なります。
その内容については、またの機会にご紹介したいと思います。
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