界や会社に合う/合わないを判断する2つのヒント
もしあなたが人気の業界や自分がやりたかった仕事に就けたとしても、すぐに「自分に合っている」「これは得意だ」とはなかなかなりません。ある程度の期間に集中して、仕事に没頭しないとわからないものなのです。
ですが、自分に合っていそうな会社や仕事を見つけられたら、それはラッキーですよね。では、そのラッキーの確率は高められるか。どうやったら「自分がこの会社に合いそう」と思えるのでしょうか。
それが今回のテーマです。
ヒント1 「とにかく人に会って決める作戦」
まず、一つ目は、「とにかく人に会って決める作戦」です。気になった業界があれば、実際にどんな人がいるかを見に行ってください。自分なりに、様々な業界の人にガンガン会っていきましょう。
様々な人に会ってみれば、例えば、金融業界とメーカー、広告業界では、全く話し方、会話の内容、服装などなど、どれをとっても違う雰囲気の人が働いていることに気づけます(これは言葉にしにくいのですが、面白いぐらい違います)。
その中で自分なりに「フィットしている、合っていそう」という直感を信じて、志望業界を選んでみるのが一つ手でしょう。できれば、実際にESを提出する前にできるだけいろんな業界の人と会っていくことがベターです。
これは服選びと一緒です。よさそうだなと思っても、いざフィッティングルームで身に付けてみると、思ったよりも細身に作られているとか、太って見えるとか、自分のキャラに合わない色やデザインであるとか、ちょっとした違いがみえてくると思います。
自分に合わなそうなら止めれば(買わなければ)いいのです。体育会出身で、骨太がっちり体型の人が、ユニセックスのスリムな服を着こなせないように、試してみれば一発で分かることはあります。
なるべく試着段階で(つまりESを提出する前の段階で)、このフィット感がわかると就活効率が高まります。
初期の就活段階、具体的には、企業説明会やOB・OG訪問、インターンシップ等の機会をどんどん使って、志望業界の様々な企業の社員と接触して、できれば会話して観察してみるといいでしょう。
ヒント2 相手(企業)に選んでもらう作戦
もう一つ、自分に合うか合わないかの有効な方法があります。それは、「相手(企業)に選んでもらう作戦」です。
仮に、あなたが志望する業界で、何社もESや面接で落ち続けてしまうとします。一方、あまり興味はない業界だけれども、ESの通過率も高く、自分と雰囲気が似ていて面接官との話が弾むところがあるとします。当然、前者よりも後者があなたに向いていることになります。
企業は特に面接選考において、「自社とカルチャーフィットするか?」という視点でみています。つまり、社風とマッチするかという部分です。そのため、いったん志望したものの、通過率が極端にわるい場合は、その業界や会社と自分の性格や志向性が合っていない場合が多いです。
就活で大きく失敗するパターンとして、「周囲から無理だといわれても、受けてみなければわからないじゃないか」という意見があります。自分に自信がある人は、特にこの傾向は強いです。
たしかに、内定する確率はゼロではないかもしれません。なので、周囲からアドバイスされてやめてみたとしても、自分が志望するなら遠慮せず受けてみればいいと思います。(自分の人生ですからね!)
ただ、それで落選が続くようでしたら、実は向いていません(でも他に向いているのが人間です)。万が一、入社しても社風が合わないとか、仕事についていけない可能性を感じるからこそ、採用担当は、あなたを落選させるのです。
ここでの落選通知は、実は、残念なものではなく、「自分により合う会社と出会うための時間をくれた」と前向きにとらえた方がいいでしょう。つまり、社風とのフィット感を、自分ではなく、採用面接官にゆだねるという市場原理に沿ったやり方です。
ただ落ちたと感じるのではなく、自分に向いている、合っている業界や会社は別にあるのではないか?と仮説を立てることで就活は断然効率がよくなります。
迷ったら受けてみて、それで感触が悪ければ、撤退するという判断をすればいいのです。
社風は、業種や仕事内容によって、ある程度類推できます。これは我々のようなアドバイス業務をやっているプロがつかう手法がありますので、別の機会にそのヒントをご紹介したいと思いますが、今回ご紹介した方法をとれば、やみくもに就活するより、効率よく進められるので覚えておいてくださいね。
まとめ
・とにかく人に会って決める作戦
・相手(企業)に選んでもらう作戦
最後に
当たり前のことですが、どの仕事であっても慣れるまでは辛い、苦しい、大変なものです。
苦しい時期を乗り越えていく中で、自分なりの達成感や周囲からの承認が得られ、やりがいにつながっていきます。
そしてだんだんと仕事が好きに、そして得意になっていくパターンもあるのです。
「与えられた環境で、まずは全力で頑張ってみる」というのは仕事において大事です。
就活は、そのよい訓練を言えるのではないでしょうか。
就活は動いて情報を収集したもの勝ちです。
読者の健闘をお祈りします!