雑談が苦手?雑談のコツを覚えれば大丈夫です
選考面接というと、ついつい「人と違うこと、変わったこと」を言わなければ目立てないのではないか?と考えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、そんなことはありません。
わざわざ変わった体験を無理やり繰り出して「これはウケるだろう」と考えた瞬間に、それはわざとらしいものになってしまいます。その「あざとさ」は、特に年齢が上の経験ある社会人には通じないこともしばしばです。
面接では、本番の内容に入る前に、アイスブレーク(緊張をときほぐすための雑談)をいれます。特に、応募者が1名の面接では、このアイスブレークをしてから、面接本番に入る企業がほとんどではないでしょうか。特に年輩の面接官は雑談が好きです。
「今日は、あいにくの天候(雨)ですね・・・」
「寒いところ、ご足労おかけしてすみません」
「スーツは着慣れてきましたか?」※新卒採用でありがちなアイスブレーク
といった会話から入ることも多いでしょう。
とはいえ、初対面の人と(内容がない)雑談が苦手という方もいると思います。
ここでは、次の2点を意識しましょう。
① 相手の質問には、〇〇と私で答える
② こちらから聞くときは、相手の感情面に焦点を当てる
という2点です。これが雑談のコツです。
① 相手の質問には、〇〇と私で答える
何を聞かれても、質問された内容に「私」をくっつけて話してみるというシンプルな会話方法です。
例えば、
「今日は、あいにくの天候(雨)ですね・・・」
と来た場合、
「そうですね・・・雨でだいぶ濡れてしまいました。今日はずっと雨みたいですね」
では、少しつまらないというか、会話が盛り上がりにくい。
なんとなく会話が続かなくて、気まずい経験をした読者もいると思います。ですが、アイスブレークは、面接官との距離感を縮めるチャンスでもあるのです。
この場合、「○○と私」、つまり「雨天と私」で話してみてはいかがでしょうか?
例えば、このような感じです。
「実は私、毎日ランニングをしているのですが、雨なので今朝はお休みでした。今日はジムにいって泳ごうと思っています」
このように、話すだけで、
「そうですか、鍛えるのが好きなんですね。いつからランニングをしているのですか?」
「いや、実はダイエット中でして笑・・・というのも・・・」
という形で、会話が続きやすい。
会話とはよく言われることですが、言葉のキャッチボールです。キャッチボールをするには、相手から質問しやすいように次の会話につながるヒントを入れていくのがベターなのですが、苦手な方はアドリブを利かせることは難しいですよね。
そこで、「自分のこと=私」を入れて会話をしてみましょう。何を聞かれても自分と結び付ければ、話しやすくなります。
雑談が苦手な方でもスムーズに会話できるようになるでしょう。
② こちらから聞くときは、相手の感情面に焦点を当てる
例えば面接官から、自分(応募者)が興味がないことや未経験で実感がわかない話をしてきたとします。
「私は、最近、釣りに熱中していまして・・・」
「私は、長年ゴルフをやっているのですが・・・」
何も知らないと困ってしまいますよね(笑)
自分がその分野を全く知らないと、なかなか話を盛り上げにくいです。知識がないと話を掘り下げるのも難しい。
そのような時は、ぜひ相手の気持ちを聞いてみてください。
例えば、このような感じです。
「私は釣りをしないのですが、大きな魚を釣り上げたときはどんな気持ちになりますか?」
「ゴルフをやっていて、一番うれしい瞬間はどんな時ですか?」
と聞けばいいのです。
人間は感情面を聞かれると答えやすい生き物です。その中身について詳しく触れなくても(知らなくても)、感情面を聞いていけば、相手が話してくれるので、会話が盛り上がりやすい。話し手も自分に興味を持ってくれると思ってもらえれば、好感度も上がるというものです。
面接官は、雑談で緊張をときほぐそうとしているのに、このアイスブレークで無駄に緊張してしまうのはもったいないです。面接におけるアイスブレークが苦手な方は、ぜひ今回ご紹介した2点を実行してみてください。劇的に、雑談がうまくなると思います。
もちろん選考は雑談では決まりませんが、入り口としてここがスムーズであるとその後の面接がやりやすくなるのは間違いないと思います。
では、就職活動、転職活動、がんばってください!
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