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【志望動機のポイント】その志望動機は人事の心に刺さりません!? 

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今回は、就活、転職、インターンシップでも必ず聞かれる『志望動機』について考えていきたいと思います。『志望動機』は一見簡単そうですが、実は多くの方が間違えたことを書いたり、伝えてしまっています。では、どうすれば良いのか?何がベストな『志望動機』なのか?是非、基本的なポイントを押さえてください。

 

 

 

志望動機は「あなたって誰?私ってどう?」

そもそも、なぜ企業は志望動機を聞くのでしょうか。

 

それは、

 

「あなたってどんな人なの?」

 

ということと、

 

「私のこと、本気で好きなの?」

 

を確かめるためです。

 

 

いわゆる企業への熱意・本気度を示すというものは、単に企業ホームページやパンフレットに書いてあることだけをまとめて羅列しただけでは伝わりません。

 

 

やりがちなのは、企業の採用ホームページや先輩社員の言葉に書かれている、企業理念や求めている人材をまとめてはめ込んだだけの志望動機。企業研究の成果をフル動員して書いた志望動機が、家にこもって企業HPに書かれている情報で留まっていて内容は深まりませんし、 これでは、他の応募者も同じことをするので、差別化になりません。

 

 

企業HPの内容は熟知していることは当然で、その内容を消化した上で、 企業HPに記載されている以外のことも体験していて、 相手の業界や企業の特徴および求められる能力を把握している。 それらを的確に表現することが 他者との差別化になります

 

 

 

 

あなたのやりたいことはどうでもいい?

志望動機に、入社後の目標や、成し遂げたいこと、実現したいことを書きましょう、と指南している本やネットも多いですが的外れです。

 

人事の視点でお話ししますと、志望動機は、「入社後に実現したいことは?」と聞いているわけではないため、別にあなたのやりたいことなどハッキリ言ってどうでもいいです。

 

 

 

その志望動機、きちんと日本語に対応していますか?

 

・志望動機は?と聞かれているのに、入社後成し遂げたいことを書いてしまっている

・入社して実現したいことは?という問いに対して、自己PRを繰り出している

・やりたいことや目標をを実現するために、将来の抱負や展望を熱く書いている人

 

 

上記の例は、 聞いてもいないことを勝手に書いているだけで、読み手(人事)としては違和感ですし、日本語を理解できていないな、と感じます。

 

 

大切なことは、聞かれている設問に、回答がきちんと噛み合っているかです。そのためには、相手がなにを期待しているのか把握・理解し表現する必要があります。

 

 

 

 

相手がなにを求めているかに的確に当て込む

 

たとえば、銀行では、継続的な向学心と私情を挟まない冷静かつ正確な業務推進力が求められていると仮定します。

 

なのに、

 

・接客が好きだからリテールがやりたい

・金融を通じて広く企業の成長を支えたい

・貴社のセミナーやOB訪問魅力を感じたから

 

と書いているケースは少なくありません。残念ながらどれも不正解です。

 

 

相手の求める能力は、正確で迅速かつ私情を挟まない業務推進力と継続的学びの姿勢なわけですから、その回答に当て込むには、あなたが過去、どれだけ勉強に取り組んで継続的学習能力が高いのか。また、たとえ相手から憎まれようが恨まれようが、目標を見据えて目的を遂行してきたのかを、行動事実で証明することです。

 

 

また、銀行で要求されるコア業務(本流・主流の利益の柱)は、法人営業(ホールセール)と個人営業(リテール)です。なのに、本社で経理がやりたい、人事をやりたいと言っても、相手が求めている回答に対応していません。

 

 

銀行は一例ですが、その業界の特徴やその企業の強みや求める仕事、その職務に求められる能力などは、ネットなど家にこもって得る情報では差別化になりません。外に出て、企業セミナーやOBOG訪問で把握し、それを自己の実体験から論証してください。

 

 

なぜならば、実体行動のともなった志望動機は、誰よりも差別化ができ、東大・京大生よりも勝るからです。

 

 

ということは、志望動機の半分は相手(企業)のこと=どれだけ本気なのかを、セミナーやOBOG訪問などの実体行動で得て、自分なり把握・理解した相手の特徴や強み、要求される能力を伝える。

 

 

そして、残り半分は自分のこと=企業で活躍するための能力やスキルを持ち合わせていることを、過去の行動事実で証明する、というバランスになります。

 

 

これが、ネットに書かれている相手(企業)の理念や特徴だけを褒めちぎり、志望動機のボリューム100%枠を使い、つぎ込んでるような文章は、人事的には「一方的な独りよがりのラブレター」を受け取っているようなものです。

 

 

相手(企業)からしてみれば、「我々が好きなことは分かったから、あなたの特徴・魅力・強みはなんなの?」が聞きたいのです。日本語に対応するとはそういうことです。

 

 

冒頭にお伝えしたように、志望動機は半々。

 

つまり、

 

「あなたって誰?私ってどんな?」

 

 

なのですから、バランスとしては相手の特徴や魅力の説明に50%、自分の特徴や魅力の説明に50%が理想的です。

 

 

あなたの魅力、すなわち個性・特徴を出すには、あなたの過去の行動事実に基づく能力を示すことです。

そして、その強みや能力を、相手(企業)のどのような場面でどのように活かせるのかまで業務状況を想定して書ければベターです。

 

 

 

 

〈志望動機の書き方まとめ〉  

 

前提は日本語に対応していること

 

・あなたの目標や将来の展望は聞いていない

・聞かれていることだけに簡潔に回答する

 

 

相手の特徴を実体行動で把握すること

 

・相手の要求しているコアな職種はなにか。

・相手が自分に期待している能力はなにか。

 

 

相手のこと50%、自分のこと50%バランス

 

・あなたが好きが100%だけの一方的ラブレターにならないこと

・自身の特徴を過去の行動事実で証明し表現すること

 

 

 

以上です。

 

 

 

文章力向上には第三者チェックは必須です。

人生をかけた大事な書類ですので、必ず誰かに見てもらってください。

 

もちろん、私たちにもお気軽にご相談ください。

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大手広告代理店の元人事(採用担当)。現在は独立し、企業の採用支援等に従事のべ10,000人以上に対する面談実績。その人の魅力・武器を最大限に磨き上げ、転職・就活による学歴下克上多数、超難関職種(アナウンサー等)の内定実績多数。