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『学歴フィルターと採用のジレンマ』 ~就活は学歴下克上だ!~

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学歴フィルターはあるのか!?

「学歴フィルター」の存在は、先輩やネットなどから聞いたことのある学生は多いでしょう。企業側から言うところの「ターゲット大学」に絞り込んだ、効率的な採用手法のことです。

とある大学群(国公立のみ、GMARCHのみなど)にターゲットを選定し、その大学群だけに、優先的にセミナーの席を用意する。または、筆記試験やES、グループディスカッションの通過率を高める、選考フローの速度を早める、などです。

これだけで、もう自分の大学にはチャンスが無いのでは、と弱気になる方もいるかもしれません。しかし、勝ち抜く方法はあります。

 

 

 

採用担当のジレンマを見抜け!

 

企業の採用担当者は、人事部長のもと、予算を任され、期日内に限られた人員で、優秀な一定数の新卒者を採用するという使命があります。

 

採用基準は、簡単に表現するならば、自社の社風にマッチする、継続的に企業の利益に貢献してくれそうな人です。採用後に配属先で、全く使えない人材だったと言われてしまうような失敗は絶対に許されません。

 

そのような状況下では、高学歴で有名な大学の出身者の方が、上司からの評価も高く、失敗も少なく、入社後も高い成果を出してくれそうで無難だから、東大・京大や早慶からのみ、採用しようと考えるでしょうか。 一理ありますが、すべてそうとも限りません。

 

なぜならば、国内外と幅広い顧客層を持ち、グローバル展開を標榜し、多様性に富んだ人材を確保するという「もう1つの命題」があるからです。 国籍、性別、大学、専門科目。あらゆる角度から人材をバランスよく採用しなければなりません。

 

そのようなジレンマの中で、採用活動は行われます。それこそが、成績や偏差値など明確な基準があり、その杓子に当てはめて合否を決める大学受験と違うところであり、誰にでも大逆転のチャンスはあるということです。

 

その証拠に、もし、学力だけで判断されているのであれば、一斉に筆記試験を行い、上位から獲得していけばよいだけです。すると、必然的に旧帝大出身者ばかりになりますが、それではバランスがよくないので、特定の大学に偏らないように配慮するための 「調整」が入ります。

 

具体的には、同じボーダーラインの評価上にいる東大や早慶の学生と、地方の無名大学の学生がいた場合、同じ評価・成績であるならば、地方大学出身学生に内定を出す、ということが当然あります。 あるいは、今のところ男子の内定者が多いな、女子にを優先的に最終面接までは残そう、ということも起こりえます。

 

 

就活は学歴下克上だ!

 

その「調整」に入り込むことができるのが、就活の、学歴を飛び越えた下剋上が起こるゆえんなのです。

 

ですから、自分の大学が、学歴フィルターにかけられていようがいまいが、とりあえず行きたい企業には積極的にトライする。

逆転ホームランは誰にでも可能なのですから。 もちろん、筆記試験で最初のふるいにかけるため、そこで残ることが前提です。

 

 

 

学内に来る企業こそ宝だ!

 

企業は、そのような効率的にターゲットを選定した採用基準は明かしません。ですが、「自分」の大学は、この企業のターゲットとされている(フィルター内である)」というサインは、あります。大学が開催する、学内企業セミナーに参加している企業です。

 

それから、大学の キャリアセンターに蓄積されている膨大な過去の就業実績データです。 少なくとも、過去5年以内に内定・採用実績がある企業は大いに脈ありです。大学の資源はすべてあなたの学費から支払われているので、最大限活用してください。

 

もちろん、超人気企業、大手有名企業ばかり追いかけて、他は全く見ないで進めることは非常にリスクが高いです。挑戦しなければ道は拓けませんが、大企業に就職できることが人生のゴールであり、幸せであるということとも限らないので、準大手、中堅・中小企業と幅広く見ていきましょう。

 

準大手・中堅・中小企業の検索については、闇雲にネットから一括プレエントリーをするのではなく、  学内企業セミナーに来ている「名前の聞いたことの無い企業」に参加してください。  主には、一般消費者を商売の相手としていない、法人間商取引を行うBtoBの優良企業が多いです。

 

国内にとどまらず、全世界の企業に応募できる新卒の就活は、千載一遇のチャンスです。視野を狭めることなく、知らない企業も含めて、幅広く見ていくようにしてください。

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アドバイザー 村岡 篤
大手広告代理店の元人事(採用担当)。現在は独立し、企業の採用支援等に従事のべ10,000人以上に対する面談実績。その人の魅力・武器を最大限に磨き上げ、転職・就活による学歴下克上多数、超難関職種(アナウンサー等)の内定実績多数。